ペルソナ3リロード感想（プレイ中）

タイトルの通りです。10/4～数日間までプレイ（未クリア）、ネタバレ含む現時点での率直な感想です。 ドラクエ11のネタバレも含みます。 OKの方は次のページへどうぞ。 荒垣さん。 一匹狼のような振る舞いをするくせ、めちゃくちゃ面倒見良くてこちらがどんな相槌で返しても否定せず一旦受け止めてくれるところが大好きだった。 なにかとラーメン奢ってくれるところも、手料理があまりにも美味なところも大好きだった。 バトルで前線に立てば誰よりも強くて、ちょっとゲームバランスが崩れるぐらい強かった。 あまりにも親しみやすくて、私は勝手にガッキーと呼ぶこともあった。近寄りがたい外見と反して優しい人だったように思う。 10/4、荒垣さんが犠牲者となった、らしい。 荒垣さんがずっと一歩引いた立ち位置にいるのは、真田先輩と共通の幼馴染が死んだことが原因かと思ってて、それが天野くんのお母さん？でもちょっと年齢合わないような…と思ってたんだけど、予想してた内容よりだいぶ重かった。 天野くんを守って死ねるなら本望だったのかもしれない。「これで」よかったのかもしれないが、私にとっては何一つよくない。 例えばあの時、天野くんが自分の手で復讐できていたならどうだっただろう。 私は天野くんを恨むことはできない。荒垣さんも了承していたことだったし。母親が死んだことも、2年間恨みの感情で生きながらえてたことも小学生一人の身で抱えるには過酷すぎる。天野くんからすればクソくらえな同情と思われるかもだけど、どちらかといえば（まぁわかる…から何も言えん……）に近い。 身内が殺されればたとえ悪意が無くても私だって恨むだろうし。ただ憎しみを延々と抱え続けるのは疲れるから、どこかで感情を降ろすことはするだろうけど。幸いにも身内が殺されたことはないのでやっぱり想像でしかない。 今回の出来事が、天野くんと荒垣さんの2者間で起きたことなら正直仕方ないことだった、で終わってたと思う。天野くんも自死を図るつもりだったので、荒垣さんが真に望む形ではないだろうけど。 それでも天野くんは小学生で荒垣さんだってまだ高校生で、子供にこんな重いもん背負わせるなとも思うし、もっと大人が介入なり補助なりできただろうってやるせない気持ちにはなる。 行き場のない感情でぐるぐるしてるのは私自身が大人になってそれなりだからかもしれない。 でも今回違うんだよ。ぽっと出の第三者なんだよ。寮のみんなは口々に自分のせいと言うけど、今回に関しては殺したあいつが100悪いよ！結果論だとしても！ あとあの、葬式のシーンはもう全てに噛みつきたくなっちゃった。 檀上で許してほしいだの乞う校長も、帰りてーって言ってる強制参加生徒も、荒垣さんが望まないだろう大っぴらな葬式にしなければ見ずに済んだのに。死者を悼みたい人が悼む場所じゃないのか葬式は。 でも今回一番きつかったのは、仲間の死を糧にレベルアップ！演出と、普通に始まる日常パートだった。 大切な仲間の死を乗り越える、というのがアツくて感動的なのは分かるんだけど。 ドラクエ11でベロニカの死によってセーニャが覚醒するイベントあるじゃないですか、あれがちょっとトラウマなんですよね。セーニャ覚醒イベントって確かベロニカの強さ（数値や魔法）がガッツリ引き継がれるんですけど、それってもう「二度と帰ってこない」ことの裏付けになるわけで。 ドラクエ11は時間が巻き戻るので結果的に再会できるんですけど、ペルソナ3はテーマがメメントモリ（死を忘れるな）なので可能性は低いだろうな、と。 いや分かんない。私としては全然戻ってきてほしいけども。この辺に関してはもう調べることすらしたくない。 ドラクエ11の事を思い出して、荒垣さん一連イベントの中で初めてｷｯﾂ……という言葉が漏れ出るくらいにはきつかった。 思えば装備ペルソナがカストルとポルックスだった時に、荒垣さん生き残れるんか…？って嫌な予感はしてたんだけど。真田先輩のペルソナが変わった時も、もうポルックスでなくなったんですね…という もの悲しさもあった。 それから普通に始まる日常パート。全然そんな気分になれない。せめて1週間は感傷に浸らせてほしい。 この感じで友人とお喋りしたり相談にのったり、田中社長に会いにいったりのコミュ活動は無理よ。 ぜったい話半分になるし、どこかでずっと荒垣さんのこと考えてるよ。かといってタルタロスに行く気分でもない…。 実際友人を亡くしたら、しばらくは引きずるように日常を過ごすのかもしれない。 荒垣さんが死ぬ前日、荒垣さんにカツ丼の作り方を教えてもらってた。なぜ教えを乞うのかと問われて「モテたいから」と答えると、まぁなんでもいいけど…と言いつつ「モテるかどうかはお前次第だな」と最後にちゃんと拾ってくれる。荒垣さんは頭ごなしに否定しない、そういうところが大好きだった。 荒垣さんの作るカツ丼はいつだって絶品だった。 これからカツ丼を見るたびに荒垣さんのことを思い出すのかもしれない。 追記======= 作戦室のビデオデッキ見に行ったら、未確認録画のなかに荒垣さんのほっこりシーンがあった。 犬に喋りかける声が今まで聞いたなかで一番優しい声で、”コロちゃん”って読んでて、私の好きな荒垣さんが全部詰まってた。泣いた。 これからはプレイするごとにこのビデオ見返そうと思う。